◆解説1 桑野式は五格四運が基本 |
天格、人格、地格、外格、総格この5種を「五格」と称し、従来の姓名学にも用いられている名称です。 |
「表」は、見掛け、世間に向いている面 |
「中」は、中身や実力 |
「裏」は、心情を表わす |
※名前の横の○は奇数の画数、●は偶数の画数を示しています
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○天格―姓の画数の和
この世に誕生した瞬間と数え歳56才以降の晩年の運勢に特に強く働きかけるが、他の運格との組み合わせによって、精神的、物質的に一生を通じて影響を与える。
八方ふさがりの行き詰まりで苦境に立ったり、病気や怪我、精神面で身動きの出来ない状態になったとき、有形無形の資質の支配を受けながら、その人が立ち直ってゆく運命的な道筋を知る。
代々養子を迎える家系なのか、母系家族なのか、商家タイプか教育者タイプなのか、家風や伝統、信用、財産といった脈々と流れる大きな背景を見る。 |
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○人格―姓の最終字と、名の第一字との画数の和
数え歳36才から55才までの中年期の運勢に強く働きかけるが、経済、精神、健康、知能力など何かにつけてかかわり、一生を通じて支配する。
意志、決断力を形成、チャンスに巡りあった一瞬の判断力、活動力の強弱、内面的苦労の有無、病気占いなどに必要。
ここが歪められていると、子供の頃から慢性的に体が弱かったり、トラウマを抱え込んでいたり、千載一遇のチャンスを掴み損ねることがある。
運格の中心位置にあたり、運勢判断においてたいへん重要な役目を果たす。 |
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○地格―名の画数の和
誕生後、命名してから数え歳35才までの人生前半の運勢に強く影響する。
出生時の環境に始まり、成長期の心の揺れや親へ寄せる信頼、精神、物質両面のサポート力をみる。
その後も親と子の関係に深く関わり、健康、経済、精神の安定度に一生を通じて大切な働きをする。
ここが疲弊を起こしたり、過剰な刺激を受けてしまう運格が配されていると、幼少時に病弱であったり、親子間の生死別や煩悶、葛藤、経済的困窮という傾向がみられる。 |
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○外格―人格を除いた姓と、名との画数の和
外からの印象や外貌を知ると同時に、内面の状態を映し出す鏡でもある。
世間とのつながり、対人関係に強く影響を与え、外交的な手腕、信用度、他人からの援助や労苦にかかわりながら、家庭ヘ向かっては夫婦関係や安定度、感性の質、病気占いをみる。
ここが鋭利に作用すると、頭のよさや勘の鋭さが発揮されながら、それゆえに配偶者や身近な者との意見や価値観の相違が如実にあらわれて苦しんだり、逆におおらかに作用すると、寛容で穏やかな印象を与えながら、周囲に振り回されて迷惑を被ったり、外からの評価と自己とのギャップで苦しむことがある。 |
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○総格―姓名の画数の総和
姓名の中のリーダー的役割を持つ数。
家庭、経済、健康のすべてに作用し、精神と肉体両面へ働きかけながら、人生のあらゆる局面、素因、環境と、そこに向かい合う人間の生命エネルギーに強く影響を与える。
金銭融通、健康、家庭環境、性格形成と価値観にまでかかわり、支配と統率の役割を果たす。
総格数をあなたの数え歳年齢に当てはめれば、一生のうちにたった一度訪れる大変動年を暗示し、その基本数はあなたの運勢の変動をも予告する。 |
桑野式内画法姓名判断では、以上の「五格」だけでは不完全と考え、新たに社会運、家庭運、内運 A、内運 B を創出しました。これを加え「四運」と称します。 |
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○社会運―人格と、残りの姓との画数の和
どんな人と交際し、縁があるのか、人との出会い、社会との交わりによって発生するエネルギーの度合いや、運気の強弱に作用する。
成功できるか、出世できるか、自分の意見が反映されるか、良い人とめぐり合えるのか・・・、逆境に立たされた時に活路が見出せるか、手を差し伸べてくれる人が現れるか、気持ちを奮い立たせて乗り越えていけるか・・・、どれも利益に直結した運気の流れを示唆する。
混沌とした世相、多様化する価値観の現代において、より一層重要なポイントとなっている。
※厳密には、さらに本体を交際運、内画法を援助運と区分けする |
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○家庭運―人格と、残りの名との画数の和
自我の萌芽、善悪の転換に関与し、個人、夫婦、家族、職場から社会生活にまで広がりを持つ。
家庭を大切にし、思いやりがあり、家庭円満、計画性と蓄財力、責任感が強い・・・、留守がち、帰宅が遅い、家の中に諍いが絶えない、冷酷、わがまま、孤立、家出、浮気、浪費・・・、すべてが家庭運の働きと共になぞらえる。
他の運格と結び付いて強大な影響を与える大切な鍵を握り、心の柔軟さや豊かさにも深くかかわる。 |
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○内運A―姓の第一字と、名の第一字との画数の和
数え歳36才以降の壮・晩年期の内面の幸福感や心の充実度を示す。
外見からは推し量ることのできない本心、つまり心の奥底でどう思っているかをみる。
満足しているのか、不満や寂しさを内に秘めているのか、他の運格の作用に重ねて補足的役割をする。 |
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○内運B―内運Aを除いた、残りの姓と名との画数の和
生まれてから数え歳35才までの幼・青年期にかけての内面の幸福感や心の充実度を示す。
地格に対応しながら与えられた境遇、運勢にどんな思いを秘めているのか、熱意、反感、満足度をはかり、他の運格の作用に重ねて補足的役割を果たす。 |
◆解説2 桑野式は本体と内画法が表裏一体で成立 |
内画法は桑野式内画法姓名判断の象徴と言えます。
桑野式発表以前のごく一般的に用いられてきた姓名判断と比較してみると、表面からの解釈で終結していた判断に加えて、内画法はさらに深部に入り込み、名前の内側に秘められている本質を見抜いて理解を促すことを可能にしました。
本体が描き出す輪郭に内画法が肉付けをしているように、表面的に理解できた事柄が本質なのか、仮面をかぶっているのか、細部に切り込んで裏付けを取り、過去・現在・未来の運勢進路の動きを具象的に指し示してくれます。
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○Aクラス(初年運)
誕生から数え歳29才もしくは34才までの時期の運勢を司る。
本体の地格が誕生から数え歳35才までの幼・青年期間に軸足を置くのとほぼ重なり、その対象年齢から初年運とも呼ぶ。
生まれ育つ環境や習慣、教育、親子の結び付き、意欲、チャンス、出会い、気づき、実践などの要素が加わり、魅力的な輝く個性の確立に関与する。 |
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○Bクラス(中年運)
数え歳29才もしくは34才から数え歳47才もしくは53才までの時期の運勢を司る。
本体の人格が数え歳36才から55才までの期間に軸足を置くのとほぼ重なり、その対象年齢から中年運とも呼ぶ。
Aクラスから運勢支配がシフトされ変化と転換の起点が生じる。
自力開拓の道、内面の充実と満足、社会への貢献と責任へのウエイトが高まりながら、大きな落とし穴が待ち構えていないか、チャンスを活かし迷わず飛躍していけるのか、人生最盛期の大切な運勢の流れを握っている。 |
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○Cクラス(晩年運)
数え歳47才もしくは53才から晩年までの時期の運勢を司る。
本体の天格が数え歳56才から晩年までの期間に軸足を置くのとほぼ重なり、その対象年齢から晩年運とも呼ぶ。
Bクラスから運勢支配がシフトされ変化と転換の起点が生じる。
健康へ働きかける節目の訪れは特に顕著に確認することができる。
これまで種をまき大切に耕してきたプロセスを経て、もたらされた収穫の喜びを味わう余力の時代を迎えつつ、殊に金銭や物質だけでは補えない、自己の存在意義・精神性により深く作用していく。 |
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○内画法は基本数をもとにして五格四運の算出を3回繰り返す
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○基本数とは…すべての数を1から9の単数に集約したもの
例)12は1+2=基本数3
19は1+9=10 さらに1+0=基本数1 |