新しい姓名判断として誕生した桑野式とは、姓名から導き出された36個の運格数によって構成されています。そして内画法とは、この姓名の立体的画数展 開によって、初年運・中年運・晩年運という3段階の分割解析を最大の特徴とし、出生から晩年に至るまで一生涯の運勢の流れを読み解くことを可能としました。
さらに桑野式内画法とは、その数字が意味する特徴を解釈するだけにとどまりません。同格の発明、同数現象の発見、病気診断、運勢周期表、陰陽の配列といった桑野式独自の緻密な鑑定方法が、複数の層となって重なることにより、解釈の幅は縦横に広がります。
この姓名解釈を、あなたの後天的運勢を描き出す運勢地図とするなら、桑野式の宿命の壺とは、誕生年月日によって定められた先天的運命を示すことから、さしずめ人生の羅針盤と言えます。常に地図と一体になって、あなたの思考や行動に働きかけて影響を与えているのです。
例えば、地図に記されている幾つものルートの中から一番険しい道を指し示す羅針盤、あえて遠回りの道を選ぼうとする羅針盤、要領よく最短距離を行きたがる羅針盤と、その生まれもった癖は個性豊かでユニークです。この羅針盤は、誰もが生まれながらにその手中に一つだけ握られて存在し、一生涯を共にして別のものと取り替えることは決して出来ません。
目の前に、よく似た2つの運勢地図があります。しかし、このそれぞれの地図を頼りにこれから旅立つ二人の若者の行き先は、その手中に握られている羅針盤の個性が違うことで、歩み出す道も、その先に待っている出会いも、照りつける日差しや降り注ぐ雨粒の感じ方も違ってきます。そこがとても面白いところであり、素晴らしさでもあります。
さて、この先に高くそびえ立つ山が待ち構えていることが2つの地図から読み取れた時、私は、一人の若者には「自分の力を信じ、目標に向かってまっすぐ進みなさい。迷いは禁物」と伝え、もう一人の若者には「ハイキングでは汗をかいたら風に吹かれて涼み、足元の野花にも目を向けて楽しんでごらん。疲れたら、途中で腰をおろして休憩する余裕も大切だよ」と伝えます。
どちらも若者にとって、それぞれの山を乗り越えた先に獲得することの出来る成長と飛躍、何より個性発揚のために、最も適切で必要なアドバイスなのです。
昭和から平成へと移り、そして21世紀を迎えた時代の分水嶺を見つめつづけながら、毎日、膨大な姓名と対峙してきた私の作業も、更なるステップを続けています。これまでのすべての経験の蓄積と、そこから搾り出された新たなエッセンスは、「宿命の壺」の研究進化と共に近年になってもれなく桑野式に還元されながら、私の実践の場で大いに発揮され活用されています。
一人一人の個性的な羅針盤の存在を正確に把握したうえで、希望と活力にあふれ最も相性のよい地図を描き込んでいくサポート作業も、羅針盤と地図からもたらされる道のりを理解して発露される大切なアドバイスも、桑野式によるきめこまやかな判断手法を用い、そこから鋭利な解釈を導き出すことによって可能となるのです。
姓名という限定された対象を判断する分野でありながら、桑野式は毎日携わっている私でさえ、その都度、奥深さを感じさせられ、戒めを与えられ、さらに希望を見出すことのできる驚きに満ちた存在です。
相談者のニーズに合わせ、多面的な視点から総合的判断を導き出したり、必要且つ重要なポイントに焦点を絞った個別対応をしたり、あるいは多くの選択肢の中から比較検討する、そんな豊富な解釈と多彩な活用を、姓名という素材によってもたらされることが、桑野式の魅力であり、力強さでもあるのです。
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